タブブラウザについて

タブブラウザがどんなものかという話はタブブラウザ推奨委員会というサイトが詳しいのでそちらをご覧いただくとして、ここではよりプログラマ寄りな視点からブラウザとタブブラウザの違いについて考えてみます。

タブブラウザ云々を語る前に、ちょっとした知識を書いておきます。Windowsのプログラムは大別して二種類存在します。それぞれSDIとMDIと呼ばれています。SDIはSimple Document Interfaceの略で、メモ帳や電卓などのシンプルなアプリケーション全般を指します。MDIはMultiple Document Interfaceの略で、ExcelPhotoShopなどのウィンドウ内に子ウィンドウを持つ二重構造プログラムを指します。

従来ブラウザと呼ばれるアプリケーションはほとんどがSDIの形式を取ってきました。Internet Explorerしかり、Netscape Navigatorしかりです。しかしSDIアプリケーションでは一つのウィンドウで一つのページしか開けないので、20も30もページを開いておきたいヘビーユーザの要求を満たせませんでした。IEを20も開いたらタスクバーがえらいことになります。そこでMDI形式のブラウザの需要が出てきます。その後海外ではNetCaptor、国内ではDona Web BrowserというInternet ExplorerをベースにしたMDI形式ブラウザが作成されました。そして次々と新たなMDI形式ブラウザが開発され、今に至ります。今日タブブラウザと呼ばれているものはMDI形式ブラウザにおいて、ページ切り替えをタブコントロールにて行うものを言うわけです。リストコントロールで切り替えるならリストブラウザと呼びます。ただし、今どきのタブブラウザはタブ以外にもいろいろな切り替え方法を用意していますが、全てタブブラウザという括りで呼ぶようです。

文書くの苦手なんで何が何だか分からなくなりましたが、タブブラウザの利点を支えているのはMDIなんだということを言いたかっただけです。